反省について
- 2018/06/18
- 20:23

一口に反省と申しますのは
過去の己れの言動をふり返り、
正邪の切り目をつけ、
今後の指針を決定することであります。
一般に口先だけで
「反省した、反省した、
二度とこんなことは繰り返さない」と
いっておりますのは
反省という言葉を借りて己れを
装っているに過ぎないと思います。
反省とは、もっともっと厳粛なる
ものでなくてはなりません。
要するに自己の裸の姿を
客観的に冷静な目で視つめ、
きびしく自己批判するものでなくては
意味がありません。
新しく行動を起こすとき、あるいは
行動中の己れについては、ともすれば
周囲の情勢や自己の感情に押し流され、
自己を冷静にみきわめることは、
非常に難しいものなのです。
それを時おり時期をみて
一歩退いて己れの行動すべてについて
注視、考察し正道への道を思案する
ことでもあります。
古の聖者賢人は
「日に三度己を省みる… 」と
いわれています。
何時の時代にあっても、自己を客観的に、
かつ冷静に視つめるだけの心の余裕と
謙虚さがあってほしいものと思います。
児玉語録
和歌山断酒道場 前道場長
児玉正孝先生訓話集
     



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