生きた断酒 死んだ断酒
- 2018/06/20
- 13:55

「断酒道とは人間復活とみつけたり」
これは私の信念であります。
何故、断酒するのか、
しなければならないのか、
これを真剣に考えていきますと
行きつくところは
「人間復活」以外になく、断酒の目的も
当然この点になくてはならないと
考えているわけです。
人間復活を目標とする断酒でありますので、
私は「断酒道」すなわち「道」と
名付けているわけであります。
勿論、断酒の方法は、
いろいろありましょうが、
ただ単に酒をやめることだけにこだわり、
酒さえ呑まねばよいのだという考え方は
根本問題を忘れた、
いわば死んだ断酒だと考えます。
酒をやめることによって
人間らしい生き方を心掛け、
そうすることによって家庭が明るくなり、
職場の人達とも仲良くやっていける
毎日毎日に張りがある、
少なくともこうなってこそ断酒の意味が
あるのでないかと思うのです。
断酒しても相変らず仕事もせずに
ブラブラして家族に心配をかけていたのでは、
何のための断酒かということになります。
私のいう生きた断酒とは、
飲酒当時のグウタラな生活を改め、
日々人間として、
人生をいかに生きるべきかを考え、
人間復活に向かって修行を続けて
いくものであると思うのです。
こうした生き方に努力してゆけば
自然と酒から遠ざかり、
酒を呑もうなどとは考えなくなり、
又自己の責任を果たす為にも、
もう酒は飲めなくなるものです。
児玉語録
和歌山断酒道場 前道場長
児玉正孝先生訓話集
     



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- カテゴリ:児玉語録・和歌山断酒道場
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