反省・感謝・報恩
- 2018/06/25
- 19:37

口先だけの反省でなく
本当に裸の自分を視つめた場合、
今日こうして生きておれるのは一体、
誰のおかげであるか、
普通の人間ならばよく解る筈です。
ここに気がつけば感謝の念が胸底から、
泉の湧くごとく突きあげてくるものです。
そうなればとにかく何とかして
これまでの報いをしなくてはならない、
という感情にかけられ、居ても立っても
いられなくならなければ嘘だと思います。
ここで始めて本当の反省がなされ、
人間らしい感謝の気持ちが蘇がえり、
それが報恩という行動になって出てくるのです。
何も一つ一つに区切りのあるものでなく、
一連のものなのです。
また、これは
スローガンでも標語でもありません。
お互一人一人が、自分の身で感じ、
そして実行すべき問題なのです。
何も金を儲けることが報恩ではありません。
一番身近な家族の人が喜んで下さる事柄から
始めるべきです。
思い立ったら、その場から実行するのです。
何時かはキット・・・などと
甘い考えでいるようでは、
何時までたっても出来るものではありません。
人間の生活は常に死と対面したものであることを
考えれば明日からなどといっていられない筈です。
背おいきれぬ程の借のある身であることを
自覚すれば素直な気持ちで実行できる筈です。
報恩などという大それた考えを
持っていたのでは駄目です。
止むに止まれぬ純真な気持からの
手近な善意の発揮が、大きな報恩と
なっていくのです。
要は気持ちの持ち方一つです。
素直な気持で実践した小さな善意によって、
今度は善意を行う喜びといったものを
知ることが出来るのです。
児玉語録
和歌山断酒道場 前道場長
児玉正孝先生訓話集
     



- テーマ:メンタルヘルス
- ジャンル:心と身体
- カテゴリ:児玉語録・和歌山断酒道場
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